教養・歴史アートな時間

クラシック 第199回毎日ゾリステン 服部百音(もね)バイオリン・リサイタル=梅津時比古

服部百音(右)と亀井聖矢(左) 
服部百音(右)と亀井聖矢(左) 

傑出した若き才能の初顔合わせ 今秋必聴のデュオ・リサイタル

 派手に宣伝されないコンサートで、素晴らしいものがある。ソロ・室内楽のシリーズとしてはめったにない200回近い歴史を持つ「毎日ゾリステン」はその最たるものであろう。

 1963年6月20日に開催された第1回は「栗林義信バリトン独唱会」。以来、巌本(いわもと)真理(バイオリン)、安川加寿子(ピアノ)、井口基成(同)、江藤俊哉(バイオリン)、内田光子(ピアノ)、安永徹(バイオリン)など、歴史に残る演奏家が名を連ねてきた。

 基本的に、このシリーズには各演奏家が1回しか登場できないのが原則になっている。つまり、その時代に人気があるからといって何度も出演するということはない(ソロとアンサンブルで重なる場合や記念回は除く)。会場もイイノホール、王子ホールと変わり、現在は横浜みなとみらいホール小ホール。

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