教養・歴史アートな時間

映画 君の誕生日 セウォル号沈没事件を背景に 市井の家族の悲しみ静かに描く=寺脇研

 2014年4月に起きた大型旅客船セウォル号沈没事故は、韓国国民にとって決して忘れることのできない大惨事である。乗員、乗客の死者299人、行方不明者5人、捜索作業員の死者8人という史上最大規模の海難事故だっただけでなく、修学旅行で乗船していた高校生250人が生命を失ったことが社会に大きな衝撃を与えた。

 死亡するまでの間に多くの高校生たちが親と携帯電話、メールで連絡を取り悲痛な叫びを残していたことが遺族の哀(かな)しみを増幅させ、政府全体の対応も不備だらけだった点が問題視されて空前の社会的批判が巻き起こった。16~17年に朴槿恵(パククネ)大統領を逮捕、辞任に追い込んだ政治運動「ろうそく革命」の遠因になったとさえ言われている。

残り918文字(全文1234文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

2月7日号

賃上げサバイバル16 大企業中心の賃上げブーム 中小の7割は「予定なし」 ■村田 晋一郎19 インタビュー 後藤茂之 経済再生担当大臣 賃上げは生産性向上と一体 非正規雇用の正社員化を支援20 「賃上げ」の真実 正社員中心主義脱却へ ■水町 勇一郎22 賃上げの処方箋 「物価・賃金は上がるもの」へ意 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事