第2波抑え込み失敗のドイツ 対策取らねば「欧州の問題児」に=熊谷徹
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ドイツ政府は新型コロナウイルス感染者の急増に歯止めをかけるため、2020年12月16日から約1カ月にわたり、ロックダウンを強化した。20年春の第1波で「欧州のコロナ対策の優等生」と言われたドイツもウイルス抑え込みに失敗した。
ドイツの保守系日刊紙『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』は12月14日付紙面で「メルケル首相と16の州政府の首相たちは、オンライン会議でロックダウン強化を決定。食料品店や薬局を除く商店の営業を禁止し、学校と託児所も閉鎖する。午後9時から午前5時までは原則として外出が禁止される。家庭内での会食では、クリスマスの祭日を除き、原則として参加者数を5人に制限する」と報じた。
ドイツでは10月下旬から1日の新規感染者数が急増し、11月には2万人を超える日もあった。12月8日には590人が死亡した。
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週刊エコノミスト
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