詐欺、ウェブ予約パンク…… ワクチン供給で混乱=井上祐介
米国では昨年12月半ばから新型コロナウイルスのワクチン接種が開始された。まずは医療従事者及び介護施設の入居者から始まり、次に警察・消防、教育関係者、食料品店の従業員など日常生活を支える仕事をしているエッセンシャルワーカーや高齢者など、対象範囲が段階的に広げられている。筆者の住む自治体では優先対象者に接種の事前登録を促しており、供給が可能になった段階で病院の予約を調整する仕組みだ。
ただ、接種は計画通りには進んでいない。当初、政府は2020年末までに2000万人の接種を済ませると宣言した。しかし、1月15日時点で1200万人超にとどまっている。連邦政府、州政府や地方自治体、病院などの連携が機能していないのだ。
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週刊エコノミスト
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