予測可能性失った米国 経済救うのは政治の安定=岩田太郎
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バイデン新大統領の就任に合わせて、新政権が直面する経済問題やその処方箋が米論壇で議論されている。
エール大学のシニアフェローであるスティーブン・ローチ氏は1月11日に経済専門局CNBCの番組に出演し、「2020年11月の小売りの売り上げの急落や消費者景況感の悪化、12月の予想以上の失業率の上昇など、米経済はわれわれの眼前で滑り落ちている。新型コロナウイルスの感染防止のための都市封鎖(ロックダウン)の悪影響などもあり、1~3月期の米国内総生産(GDP)は前年比5%前後落ち込むだろう」と予想した。
またローチ氏は、「史上最悪規模となった財政赤字は(コロナ追加対策などで)さらに膨らみ、ドルの価値を下落させ、貯蓄率も押し下げるだろう」と述べた。
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週刊エコノミスト
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