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国際・政治 東奔政走

「ワクチン後五輪」に暗雲 自民を襲う“北九州ショック”=人羅格

二階俊博幹事長(左)が菅首相に「見切り」をつけない限り、自民には「菅降ろし」を起こす余力がないのかもしれない(国会内で1月25日)
二階俊博幹事長(左)が菅首相に「見切り」をつけない限り、自民には「菅降ろし」を起こす余力がないのかもしれない(国会内で1月25日)

 新型コロナウイルスの感染対策を巡り、菅義偉内閣が目指した「ワクチン接種後の東京五輪」のシナリオに暗雲が垂れこめている。自民党内の「菅降ろし」の動きは封印されているが、1月末の北九州市議選の惨敗は執行部に冷や水を浴びせた。視界不良なまま、政権の低空飛行が続いている。

 これでは政権のアキレスけんとなりかねない。そう思わせた菅義偉首相の国会序盤答弁だった。

 参院予算委員会での1月27日の質疑。コロナ下の生活困窮者支援を野党議員から問われた首相は「最終的には生活保護がある」と発言し、波紋を広げた。

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