経済・企業キリンを作った男・前田仁

「異端のビール」がキリン社内で問題視された理由

前田仁氏(1998年撮影)
前田仁氏(1998年撮影)

「ハートランド」は、約6割ものシェアを持っていたキリンが、主力商品の「ラガー」にあぐらをかく社内を変革するための新商品だった。

だが、瓶に「キリン」のロゴを使わず、直営店でのみ提供するという「ハートランド」の「異端さ」に、反発する社員もいた。

「ハートランド」「一番搾り」ほか多数のヒット商品を開発し、カリスママーケターと呼ばれた前田仁(ひとし)氏の逸話を、ジャーナリストの永井隆氏が語り継ぐ本連載。

第4回目は「ハートランド・プロジェクト」が直面した試練を描く。(前回はこちら)

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