「ハートランド」はなぜ「キリン」をアピールしないのか
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「ハートランド」はバブルが始まろうとしていた1986年に、キリンビールが発売した。
グリーンのボトルで有名な麦芽100%ビールである。
当時、キリンは6割のシェアをもち絶頂期にあった。
だが、ハートランドはあえて「キリン」の名前をつけずに売り出された。
ノンラベルのボトルには今も「キリン」の名前はない。キリンビールのトレードマークとなっている、聖獣「麒麟」のイラストもない。
「ハートランド」の開発を担当したのは、前田仁(ひとし・1950~2020)。
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