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米中首脳が初の電話協議 バイデン氏、人権弾圧を懸念=坂東賢治

バイデン氏は習氏との「個人的な関係」を生かしたい考えがありそうだ(Bloomberg)
バイデン氏は習氏との「個人的な関係」を生かしたい考えがありそうだ(Bloomberg)

 バイデン米大統領が春節(旧正月)を前にした2月10日、習近平中国国家主席との初の電話協議を行った。欧州や日韓豪印など連携を想定する各国首脳との協議を終えた上で「最も重大な競争相手」と位置づける中国首脳と向かい合う形を取った。

 ホワイトハウスの簡潔な発表文は、中国による不公正な貿易慣行や、香港やウイグル、チベットでの人権弾圧に毅然(きぜん)と立ち向かったと強調していた。『ニューヨーク・タイムズ』(2月10日)は「二人の指導者はオバマ時代に友好的関係を結んだが、今は幅広い対立点に直面している」と指摘した。

 一方、新華社を通じた中国側の発表は対立点には触れず、春節へのバイデン氏の祝意を強調した。人民日報系の『環球時報』は社説(2月11日)で「最も重要なことは電話のタイミングだ」と位置づけた。

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