国際・政治東奔政走

主体性なき若年層の保守化 底が抜けた政権のモラル=平田崇浩

東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子五輪担当相が就任したが、森喜朗前会長の辞任劇への「怒り」は若年層では相対的に低かった(東京都千代田区で2月18日)
東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の新会長に橋本聖子五輪担当相が就任したが、森喜朗前会長の辞任劇への「怒り」は若年層では相対的に低かった(東京都千代田区で2月18日)

 若年層の保守化が指摘されて久しい。日本経済の失われた30年を経て、自らの就職活動などに手いっぱいで政治や社会のあり方に無関心になりがちなのだとか、旧民主党政権の失敗で政治への幻滅が広がったからだとか、さまざまな分析がなされてきたが、なかなか胸に落ちない。欧米の若年層では逆に気候変動問題などでリベラルな主張も広がる。何が違うのか。

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