教養・歴史 書評 『レンブラントの身震い』 マーカス・デュ・ソートイ著 新潮社 2750円 2021年4月16日 『レンブラントの身震い』 マーカス・デュ・ソートイ著 新潮社 2750円 コンピューターが囲碁で人間の名人に勝つ時代。人間しか持たないと考えられてきた「創造性」をAI(人工知能)が獲得する日は来るのか? 著名な数学者がそんな疑問を基に、美術や音楽、文学の世界でのAI利用の最前線に迫る。AIにレンブラントの絵を学習させると、彼の作風に似た“新作”を生み出せるものの、真作を見た時に人々が覚えるおののきの“身震い”は引き出せないという。数多くの事例から著者が進める公平かつ深い洞察が刺激的。(W) 前の記事 3月18~24日(ノンフィクション/新書) 次の記事 『フィッシュ! アップデート版』 スティーヴン・C・ランディンほか2人著 早川書房 1980円 文字サイズ 小中大 印刷