「移民の街」を歩く=室橋裕和・フリーライター/846
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フリーライターとして、在日外国人の暮らしを追う室橋裕和さん。30代はタイで暮らし、インドシナ中を取材で駆け回った経験を持つ。そんな室橋さんに、アジアとの出会いや日本に暮らす外国人への思いを聞いた。
(聞き手=斎藤信世・編集部)
「新大久保は多国籍、多文化融合の街です」
「日本社会はもっと多様性があっていい。在日外国人のたくましさに目を見張ります」
── 多様な国際文化が混在する東京・新大久保での暮らしを描いた著書『ルポ新大久保』が2020年9月に発売されました。きっかけは?
室橋 もともと僕は04年からタイの首都バンコクで暮らしていました。14年に帰国するまでの10年間で、日本に戻ったのは2回だけ。だから、帰国して外国人が増えていることに驚いたんです。同時に「彼らは何者で、どこから来たんだろう」と興味が湧きました。僕も外国人として長く海外に住んでいたので、ビザや仕事のこと、どこに住んでいて、なぜ日本に来たのかなどを知りたくなりました。(ワイドインタビュー問答有用)
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週刊エコノミスト
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