教養・歴史書評

『なぜ、脱成長なのか』 ヨルゴス・カリスほか3人著 NHK出版 1540円

『なぜ、脱成長なのか』 ヨルゴス・カリスほか3人著 NHK出版 1540円

 歯止めの利かない気候変動。広がる一方の格差。改善されない長時間労働。資本主義の進展が必然的にもたらした弊害は、限界に達しつつある。そこで近年のキーワードとなっているのが「脱成長」だ。本書は、生態経済学や廃棄物問題などに取り組む4人が、そもそも脱成長とは何か、いかにして実現させるかを論じ合った提言集。ベーシックサービスやケア・インカムなどの概念が詳細に検討されている。いま注目の日本人論客・斎藤幸平氏による解説付き。(K)

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崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

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