教養・歴史 書評 『なぜ、脱成長なのか』 ヨルゴス・カリスほか3人著 NHK出版 1540円 2021年6月25日 『なぜ、脱成長なのか』 ヨルゴス・カリスほか3人著 NHK出版 1540円 歯止めの利かない気候変動。広がる一方の格差。改善されない長時間労働。資本主義の進展が必然的にもたらした弊害は、限界に達しつつある。そこで近年のキーワードとなっているのが「脱成長」だ。本書は、生態経済学や廃棄物問題などに取り組む4人が、そもそも脱成長とは何か、いかにして実現させるかを論じ合った提言集。ベーシックサービスやケア・インカムなどの概念が詳細に検討されている。いま注目の日本人論客・斎藤幸平氏による解説付き。(K) 前の記事 6月3~9日(ビジネス/フィクション) 次の記事 6月17~23日(ビジネス/新書) 文字サイズ 小中大 印刷