教養・歴史書評 『幽霊消防団員 日本のアンタッチャブル』 高橋祐貴著 光文社新書 880円 2021年7月9日 『幽霊消防団員 日本のアンタッチャブル』 高橋祐貴著 光文社新書 880円 地域の安全を支えるはずの消防団で深刻な不正がはびこっている実態を、毎日新聞記者が究明した。辞めたのに活動しているかのように装い、自治体から公金を受け取る「幽霊団員」。他にも公費を流用した飲み会や経費の水増し請求、団員間のいじめやパワハラなど、全国各地で問題行為のオンパレード。深い闇に気付いても行政は是正に及び腰。災害が続発する中、消防団の存在意義は高まっているはずなのにこの体たらく。激しい怒りがこみ上げる。(W) 前の記事 6月17~23日(ビジネス/新書) 次の記事 ついに『セブンティーン』も不定期刊に=永江朗 文字サイズ 小中大 印刷