進化する「被爆地のオーケストラ」が待望の新公演=梅津時比古
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クラシック 広島交響楽団 ディスカバリー・シリーズ8 Hosokawa×Beethoven=梅津時比古
〈ベートーヴェン生誕250周年交響曲シリーズ〉
進化する被爆地のオーケストラ 必聴の「ディスカバリー・シリーズ」
今年6月発表の第51回ENEOS音楽賞で、洋楽部門の奨励賞を広島交響楽団が受賞した。今回の受賞は誰もが納得できるのではなかろうか。
1963年に広島市在住の演奏家によって「広島市民交響楽団」として発足したこのオーケストラは72年にプロ化された。当初、お世辞にもうまいとは言えなかったが、熱意は大きなものがあり、それが徐々に豊かな成長を生んだ。84年に故・渡辺暁雄が音楽監督に就任してから飛躍、その後、指揮者としては高関健や秋山和慶の薫陶を受け、現在の下野竜也音楽総監督につながっている。下野総監督も今回の受賞に対し「創立以来の楽団…
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週刊エコノミスト
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