教養・歴史書評

『日本の農村』 細谷昂著 ちくま新書 1034円

『日本の農村』 細谷昂著 ちくま新書 1034円

 ひと昔前まで、日本人の大半が農村に暮らしていた。農家は、家族であり農業経営体だった。農家、そして農村は、人々がどう結びついて成り立っているのか。農村社会学が明らかにしてきたこの100年の農村のあり方と変貌を、この分野の大家が一望した。全国一律でなく、地域によって特質がある。多くの人々が農村や農業を離れて暮らす今も、家族と経営体は形を変えて存在するのだから、本書で整理された知見は分野を超えて手がかりとなりそうだ。(A)

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