教養・歴史 書評 『日本の農村』 細谷昂著 ちくま新書 1034円 2021年7月16日 『日本の農村』 細谷昂著 ちくま新書 1034円 ひと昔前まで、日本人の大半が農村に暮らしていた。農家は、家族であり農業経営体だった。農家、そして農村は、人々がどう結びついて成り立っているのか。農村社会学が明らかにしてきたこの100年の農村のあり方と変貌を、この分野の大家が一望した。全国一律でなく、地域によって特質がある。多くの人々が農村や農業を離れて暮らす今も、家族と経営体は形を変えて存在するのだから、本書で整理された知見は分野を超えて手がかりとなりそうだ。(A) 前の記事 6月17~23日(フィクション/ノンフィクション) 次の記事 7月8~14日(ビジネス/ノンフィクション) 文字サイズ 小中大 印刷