89歳・山田洋次監督健在。松竹100周年記念映画を楽しむ=野島孝一(映画)
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映画 キネマの神様 亡き志村けんから沢田研二へ 松竹100周年記念映画に浸る=野島孝一
原田マハの小説が原作。山田洋次監督が松竹映画100周年記念作品として撮った。松竹は1920年に松竹キネマ合名社として設立され、蒲田撮影所が開所した。この映画は、撮影開始後の昨年3月、主演の志村けんが新型コロナに感染して亡くなり、急きょ、沢田研二に切り替えて撮影を再開したいわくつきの作品だ。
かつて映画監督を目指したが、挫折した男・円山ゴウの現在を沢田研二、過去を菅田将暉が演じている。ギャンブル好きで借金まみれの現在のゴウは79歳。妻の淑子(よしこ)(宮本信子)と娘の歩(寺島しのぶ)はふがいないゴウに愛想を尽かし、歩はゴウのカードを取り上げてしまう。仕方なくゴウは、いきつけの名画座で油を売る。館主のテラシン(小林稔侍)は、ゴウが映画会社で助監督をしていたころから撮影所の映写技師として…
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週刊エコノミスト
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