伝統の夏の音楽祭が復活。遠山慶子さん追悼コンサートも=梅津時比古(クラシック)
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クラシック 第41回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル ベートーヴェンから現代へ=梅津時比古
2年ぶりに「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」が8月17日から29日まで開かれる。昨年は、コロナ禍で中止を余儀なくされていた。
第41回となる今夏は、これまでにない二つの変更がある。
「草津の夏の音楽祭」(略称)は、日本で最も歴史の古い音楽祭の一つで、ヨーロッパの古き良き音楽文化を受け継いでいる稀有(けう)な持ち味があった。講師陣に、ヨーロッパのなかでも、質実で、商業主義とは無縁な演奏家が選ばれていた。しかし、今夏はまだヨーロッパから多数の講師を招へいすることは不可能で、その点についてはこれまでと風合いが変わる。
また、この音楽祭はアカデミーとフェスティバルが一体となっている特徴があった。つまり、若い音楽家を指導するアカデミーと、指導陣の講師を中心としたフェスティバル(コンサート)が両立していて、参加する学生は、レッスンを受けるだけでなく、その講師の先生の実際の演奏をコンサートで聴くことによって、音楽の総体、本質を学べるのである。
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週刊エコノミスト
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