昨年のエネルギー消費は戦後最大の減少=市岡繁男
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英BP社が2021年版エネルギー統計を発表した。注目は石油、天然ガス、石炭、太陽光等を合わせた1次エネルギーの消費量が戦後最大の減少(前年比4・5%減)となったことだ。なかでも石油は前年比9・3%減と落ち込みが大きく、消費量は10年前の水準に逆戻りした。国別でみると、日本は11・4%減で52年前(1968年)の消費量となり、米国は11・8%減で35年前、欧州連合(EU)は13・6%減で52年前の水準となった。
こうした中、中国の石油消費量は前年比1・6%増で、1次エネルギー全体でも2・1%増だった。昨年、同消費量がプラスになったのは3カ国しかないが、中国は天然ガス(6・9%増)、石炭(0・2%増)、原発(16・7%増)、水力(6・9%増)、再生エネ(15・1%増)のいずれもが拡大した。更に…
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週刊エコノミスト
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