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週刊エコノミスト Onlineワイドインタビュー問答有用

経営と健康啓発の二刀流=小巻亜矢・サンリオエンターテイメント社長

昨年の臨時休館では「大変な思いを味わいました」 撮影=蘆田剛
昨年の臨時休館では「大変な思いを味わいました」 撮影=蘆田剛

経営と健康啓発の二刀流=小巻亜矢・サンリオエンターテイメント社長/854 

 低迷が続いたテーマパーク「サンリオピューロランド」を立て直した立役者だが、この1年は新型コロナウイルスと格闘した。同時に、自身の病気の経験も踏まえて、生理に対する理解を広める活動を進めている。

(聞き手=種市房子・編集部)

「精神論だけでは、人を動かすことはできません」

「職場、社会、家庭で生理についてさりげなく話せる環境を作ることが重要です」

── 3度目の緊急事態宣言を受けて4月25日から臨時休館していたサンリオピューロランド(ピューロランド)を5月14日に人数制限を設けて再開しました。訪問客の反応は。

小巻 「ピューロランドをこんなにも欲していたのかと実感した」「ピューロランド欠乏症に陥った」といった声が寄せられました。コロナによる外出自粛を受けて、キャラクターとオンラインで交流する取り組みはしていましたが、やはり、リアルでキャラクターと交流し、間近でショーを見る喜びは格別なのでは。

 サンリオエンターテイメント(サンリオの100%子会社)が運営するサンリオピューロランド(東京都多摩市)は、地上4階建ての屋内型テーマパーク。ハローキティやマイメロディ、ぐでたまなどのサンリオキャラクターによるライブショー、キャラクターとの撮影、「写真映え」スポットでの撮影、グッズ購入などを楽しめる。(ワイドインタビュー問答有用)

コロナで5カ月休館

── 昨年来、コロナにはどのような対応を。

小巻 1回目の緊急事態宣言より前の昨年2月22日から臨時休館しました。というのは、ピューロランドは屋内型テーマパークです。3密(密集、密接、密閉)ともいえる環境で開館し続けるのは、責任ある企業の行いとはいえません。当時は年度末に向かう大事な時期でした。厳しい決断を迫られましたが、サンリオ創業者の辻信太郎会長が「今は売り上げより信頼が大切」と言ってくれ、その言葉に背中を押されて決意しました。当初は「休館は1カ月程度かな」くらいに思っていましたが、感染状況は改善せず、7月に入っても開けられず、大変な思いを味わいました。結局、再開は7月20日になってしまいました。

── 休館中はどのような対応を。

小巻 ショーに出演する「ライブエンターテイナー」は練習することもありましたが、基本的には休業でした。事務作業中心の社員は、スタッフの研修、オンラインでの日々の発信、今後の対応策検討など、オンラインと出社を組み合わせて取り組んでいました。

── 昨年12月7日には開館30年を迎えました。

小巻 開業記念日から30周年の記念パレードを開催しました。30年間のショーやパレードの名曲を選んだ特別プログラムです。多くの方に見てもらいたかったのですが、ソーシャルディスタンスを取るため、全席指定、完全予約制としました。上演初日、お客様が「生涯忘れられない日になった」と泣いて感想を聞かせてくれ、私も涙ぐみました。

 小巻さんがピューロランドの経営に関わったのは2014年から。大学卒業後、サンリオに入社し、結婚で退社。その後、子育てをしながら仕事に復帰し、49歳でサンリオのグループ会社として女性支援の会社を設立し、セミナーや講演に携わっていた。

小巻 ピューロランドは1990年のオープン当初は注目されました。私も幼い子どもを連れて行きました。3Dシアターや360度回転劇場など、後に流行する施設を備えていましたが、これらの施設は時代が早すぎたのかもしれません。90年代後半にはハローキティブームが起きましたが、その後はリーマン・ショック(2008年)や東日本…

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