原油相場が示唆する米国株の調整=市岡繁男
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米国株が連日、高値を更新するなか、コロナ禍後の過剰流動性相場をけん引してきた商品の一部は失速している。例えば昨年3月の安値から今年5月にかけて5倍に急騰した木材先物はいま、ピーク比7割も暴落。景気のバロメーターとされる銅も5月上旬から13%安だ。資源国通貨であるカナダ・ドルや豪ドルも5月高値からおのおの5%、8%下落している。
では今年5月以降、商品相場等が下落しているのはなぜか。これは米連邦準備制度理事会(FRB)が、市場から余剰資金を吸収(リバースレポ)する事実上のテーパリング(量的緩和の縮小)を行っているからだ。(本誌2021年7月13日号の当連載「限界を迎えた超金融緩和相場」参照)。
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週刊エコノミスト
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