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教養・歴史 書評

『百間、まだ死なざるや』 山本一生著 中央公論新社 3960円

『百間、まだ死なざるや』 山本一生著 中央公論新社 3960円

 夏目漱石の門下生で『阿房列車』など名文家として著名な内田百間の評伝。日記や手紙など膨大な資料を当たり、陸軍や海軍の学校、法政大で教鞭(きょうべん)を執り相当の収入があったものの法外な借金を重ねた奔放な人生を明らかにする。頑固で変人の印象が強いが、実は人を呼んでごちそうするのが好きだったという。大学生が飛行機を操縦して訪欧するのを後押しするなど面倒見が良く、学生たちに慕われた。温かみを感じさせる意外なエピソードが満載だ。(W)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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