教養・歴史書評

注意! 水災害の発生には長い歴史の背景がある

水害がなぜ増えるのか 「川」の視点で考える=高部知子

×月×日

 今年は残暑が厳しい。仕事で訪れる京都の夏は本当に暑くて、日傘を差して歩くのだが、その日傘が触れないほど熱くなる。そこに雨が降ると実に気持ちがよい。どうせ汗でぬれているのだもの、少々の雨ならぬれて帰ろうとさえ思う。実は私、雨が大好きなのだ。特にカラカラに乾いた夏に雨が降ると、町中の木々が喜んでいる気がして、文字通り「恵みの雨」という気持ちになる。

 しかし、それが豪雨となるとお気楽な話ではなくなる。水害、水難事故、今年も多くの被害があった。そこで、以前から気になっていた水災害のメカニズムについて書いた『生きのびるための流域思考』(岸由二著、ちくまプリマー新書、946円)を読んでみた。

残り1026文字(全文1350文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

8月9日・16日合併号

世界経済 ’22年下期総予測第1部 世界経済&国際政治14 米国は景気後退「回避」も 世界が差し掛かる大転機 ■斎藤 信世/白鳥 達哉17 米ドル高 20年ぶり高値の「ドル指数」 特徴的な非資源国の通貨安 ■野地 慎18 米長短金利の逆転 過去6回はすべて景気後退 発生から平均で1年半後 ■市川 雅 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事