教養・歴史書評

『くらしのアナキズム』 松村圭一郎著 ミシマ社 1980円

『くらしのアナキズム』 松村圭一郎著 ミシマ社 1980円

 アナキズムといっても、革命で政府を転覆させる話ではない。国家なき社会を研究する人類学の視点から、人類は国家がなくても、むしろ国家権力から逃れて、自ら秩序を保ち力を合わせて生きてきたことを本書は描く。権力による強制がないなかで、どう自由と平等を実現するのか。共同体の意思決定は同意に基づき、民主的に行われる。市場は非日常の自由空間だ。政治や経済が息苦しさを増す現代、アナキズムは自分たちの力を取り戻す足場になる。(A)

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世界経済 ’22年下期総予測第1部 世界経済&国際政治14 米国は景気後退「回避」も 世界が差し掛かる大転機 ■斎藤 信世/白鳥 達哉17 米ドル高 20年ぶり高値の「ドル指数」 特徴的な非資源国の通貨安 ■野地 慎18 米長短金利の逆転 過去6回はすべて景気後退 発生から平均で1年半後 ■市川 雅 [目次を見る]

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