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教養・歴史 書評

『くらしのアナキズム』 松村圭一郎著 ミシマ社 1980円

『くらしのアナキズム』 松村圭一郎著 ミシマ社 1980円

 アナキズムといっても、革命で政府を転覆させる話ではない。国家なき社会を研究する人類学の視点から、人類は国家がなくても、むしろ国家権力から逃れて、自ら秩序を保ち力を合わせて生きてきたことを本書は描く。権力による強制がないなかで、どう自由と平等を実現するのか。共同体の意思決定は同意に基づき、民主的に行われる。市場は非日常の自由空間だ。政治や経済が息苦しさを増す現代、アナキズムは自分たちの力を取り戻す足場になる。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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