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教養・歴史 書評

『イノベーション概念の現代史』 ブノワ・ゴダン著 名古屋大学出版会 3960円

『イノベーション概念の現代史』 ブノワ・ゴダン著 名古屋大学出版会 3960円

 現代社会を論じるにあたって、「イノベーション」という概念が使われる機会が多くなった。従来は「技術イノベーション」として流通していたこの概念は、今や経済や環境が抱える難問、気候変動や資源エネルギーの枯渇、老化や健康まで改善してくれる万能の切り札の感さえある。今年急逝したイノベーション概念史の第一人者である著者は、信仰の域にすら達した同概念の乱用を危惧し、その起源を問い、いかに商業化されるにいたったかを検証する。(K)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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