教養・歴史書評

『イノベーション概念の現代史』 ブノワ・ゴダン著 名古屋大学出版会 3960円

『イノベーション概念の現代史』 ブノワ・ゴダン著 名古屋大学出版会 3960円

 現代社会を論じるにあたって、「イノベーション」という概念が使われる機会が多くなった。従来は「技術イノベーション」として流通していたこの概念は、今や経済や環境が抱える難問、気候変動や資源エネルギーの枯渇、老化や健康まで改善してくれる万能の切り札の感さえある。今年急逝したイノベーション概念史の第一人者である著者は、信仰の域にすら達した同概念の乱用を危惧し、その起源を問い、いかに商業化されるにいたったかを検証する。(K)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月9日号

EV失速の真相16 EV販売は企業ごとに明暗 利益を出せるのは3社程度■野辺継男20 高成長テスラに変調 HV好調のトヨタ株 5年ぶり時価総額逆転が視野に■遠藤功治22 最高益の真実 トヨタ、長期的に避けられない構造転換■中西孝樹25 中国市場 航続距離、コスト、充電性能 止まらない中国車の進化■湯 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事