教養・歴史書評

『歴史修正主義』 武井彩佳著 中公新書 924円

『歴史修正主義』 武井彩佳著 中公新書 924円

「〇〇はなかった」。こんなフレーズがネットや書店で目に入る。なんらかの意図で歴史を書き換えようとする「歴史修正主義」について、本書はホロコースト否定論を中心に系譜をたどり、学術的な検証を経た見直しとはどう違うのか、何が害なのかを論じる。過去を修正しつつ現在・未来を正当化する「歴史の政治利用」と指摘。論破されても繰り返し主張することで、人々に疑念の種を植え付ける点を問題視する。日本の現状を考えるうえで示唆に富む。(A)

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