教養・歴史アートな時間

愚かなふりして源氏再興めざす。中村家代々の得意役を演じる勘九郎=小玉祥子

一条大蔵長成=中村勘九郎(平成24年3月平成中村座) 松竹提供
一条大蔵長成=中村勘九郎(平成24年3月平成中村座) 松竹提供

舞台 寿 初春大歌舞伎 一條大蔵譚 檜垣 奥殿

源氏再興願い多彩な面を表出 代々の得意役を勘九郎演じる

 東京・歌舞伎座の1月公演「寿 初春大歌舞伎」の第1部で、中村勘九郎が「一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」の「檜垣」と「奥殿」で一條長成(ながなり)を演じている。平家全盛の世を生き抜くために、あえて愚かな振りをして周囲の目をくらまし続ける公家の役だ。

 享保16(1731)年初演の人形浄瑠璃「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)」の四段目部分の歌舞伎化で、勘九郎は今回で3度目になる。

残り1069文字(全文1322文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で過去8号分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

6月13日号

電力が無料になる日 NTT、東電、トヨタが拓く未来14 NTT、東電、トヨタの共闘 捨てる再エネは「宝の山」■金山隆一18 インタビュー 森島龍太・電池サプライチェーン協議会業務執行理事「電池は国家のエネルギー戦略そのもの」19 電池のリユースは自動車業界の命綱■藤後精一20 EV電池の送電接続こそ [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事