愚かなふりして源氏再興めざす。中村家代々の得意役を演じる勘九郎=小玉祥子
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舞台 寿 初春大歌舞伎 一條大蔵譚 檜垣 奥殿
源氏再興願い多彩な面を表出 代々の得意役を勘九郎演じる
東京・歌舞伎座の1月公演「寿 初春大歌舞伎」の第1部で、中村勘九郎が「一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)」の「檜垣」と「奥殿」で一條長成(ながなり)を演じている。平家全盛の世を生き抜くために、あえて愚かな振りをして周囲の目をくらまし続ける公家の役だ。
享保16(1731)年初演の人形浄瑠璃「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)」の四段目部分の歌舞伎化で、勘九郎は今回で3度目になる。
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週刊エコノミスト
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