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教養・歴史 書評

『金融サービスの未来』 新保恵志著 岩波新書 990円

『金融サービスの未来』 新保恵志著 岩波新書 990円

 銀行は近年変容してきた。投資信託や保険商品の販売では顧客に不利な商品を説明せずに売り、手数料を稼ぐ。肝心の融資でも信用保証頼りで目利き力が失われ、審査書類を改ざんするスルガ銀行の不祥事も起きた。人口減やマイナス金利の苦境を脱するうえで地銀の集約が唱えられるが、経営効率化が主眼で顧客は置き去りだ。フィンテックで競合相手が登場するなか、企業情報を集積し、より良い金融サービスを提供する原点に立ち戻るよう訴える。(A)

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経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

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