教養・歴史書評 『米中対立の先に待つもの』 津上俊哉著 日本経済新聞出版 1980円 2022年3月11日 『米中対立の先に待つもの』 津上俊哉著 日本経済新聞出版 1980円 「自由貿易、小さな政府、ネオ・リベラリズム」から「政府の経済介入強化、大きな政府、配分重視」へと世界のトレンドはシフトし、コロナ禍によってますます加速していると著者は見る。この大きな流れの中では、覇権をめぐって争っているように見える米中対立など来たるべき大変化のほんの前奏曲に過ぎないという。では、今後やって来る「グレート・リセット」とはいったい何か。その時に備え、日本は何を考え、どう生き延びればいいのかを示唆する。(K) 前の記事 2月10~16日(ビジネス/フィクション) 次の記事 中国明代の文人・文徴明と研究者の周道振。5世紀を隔てた二人三脚=辻 康吾 文字サイズ 小中大 印刷