教養・歴史書評

『夕暮れに夜明けの歌を』 奈倉有里著 イースト・プレス 1980円

『夕暮れに夜明けの歌を』 奈倉有里著 イースト・プレス 1980円

 日本人で初めてロシアの文学大学を卒業した著者が、2003~08年に過ごした学生生活を振り返る。友人や先生は、ベラルーシにクリミアとさまざまなルーツを持つ。当時のエピソードと2021年の本書執筆時の思いが交錯し、分断と言論統制が進む現地の変化が浮かび上がる。そして学びに打ち込む日々の中で、自身に刻んだ詩が引用される。どんな時代も、抑圧に抗して思いを言葉に託す作家たちがいた。著者の言葉もそこに加わる。(A)

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