天下の大泥棒・石川五右衛門の生涯。代々の得意演目を幸四郎が演じる=小玉祥子(舞台)
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天下の大泥棒の友愛と野心 代々の得意演目を幸四郎演じる 舞台 三月大歌舞伎 増補双級巴 石川五右衛門=小玉祥子
安土桃山時代の文禄3(1594)年に京の三条河原で釜煎りの刑に処されたことが記録に残る石川五右衛門は、日本の盗賊では指折りの有名人だろう。その五右衛門が主人公の「増補双級巴 石川五右衛門」が東京・歌舞伎座の「三月大歌舞伎」第三部で上演され、松本幸四郎が五右衛門を勤めている。
幸四郎の曾祖父で明治から昭和期に活躍した初代中村吉右衛門が五右衛門役を得意とし、さまざまな演目で演じた。それを昨年亡くなった二代目吉右衛門が受け継ぎ、決定版として演じてきたのがこの作品である。
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