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《オンライン先行特集》洋上風力の価格破壊は6年前の欧州でも起きていた

欧州初の大型洋上風力発電、デンマークのホーンズリーフ(山家公雄教授撮影、2016年9月13日)
欧州初の大型洋上風力発電、デンマークのホーンズリーフ(山家公雄教授撮影、2016年9月13日)

 日本初の大型洋上風力の入札第一弾で衝撃的な低価格が提示されたが、実は欧州でも6年前の2016年7月に同じことが起きている。

 オランダのボルセラ沖で計画されている出力70万㌔㍗の洋上風力で、欧州で初めて1㌔㍗時当たり10ユーロセント(約13円)を下回る7・27セント(約9・5円)でデンマークの電力会社ドンエナジー(現オーステッド)が落札したのだ。

 業界挙げてコスト低下を目指している中で、関係者も驚く価格だったが、欧州でこの価格低下が実現するまでにはデンマークで02年に欧州初の大型洋上風力「ホーンズリーフ1」が運転開始を開発してから15年の時が費やされた。

 洋上風力の開発で先行していたデンマークも16年9月の北海浅部における入札でスウェーデンの電力会社バッテンフォールが約6セントで35万㌔㍗の洋上風力を落札。その後のオランダやデンマークでは5セント(約6・5円)前後の落札価格が相次いで成立した。 洋上風力の歴史や産業基盤の整備などで先行する欧州の経験をそのまま日本に当てはめることはできないが、両国から学べることは多い。

政府の努力に価格で答えた応札企業

 まずオランダで価格低下が進んだ最大の…

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