教養・歴史書評

『上海』 工藤哲著 平凡社新書 1012円

『上海』 工藤哲著 平凡社新書 1012円

 銀行で出迎えるのは人ではなく無人ロボット。街を歩けば歩行者の動きを監視するデジタル信号機。上海は今、世界で最も急ピッチのデジタル化が加速する都市として知られる。新聞社の特派員として赴いた著者は、こうした都市の変貌とその背後にある格差社会を描く。と同時に、そうした中でこそ絶えない「草の根交流」も紹介してくれていてホッとする。日本のアニメやカレーが上海の人々にどう受け入れられているかなど興味深いエピソードに注目だ。(K)

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