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キッズ起業塾で小学生が「地域限定スイーツ」の商品開発に挑戦 一番“売れた”商品は…千葉県のあの食材を使ったスイーツ!

全国各地から小学4~6年生が参加した「第2回キッズ起業塾」
全国各地から小学4~6年生が参加した「第2回キッズ起業塾」

 子どもたちが起業や仕事について学ぶ「キッズ起業塾」の2回目のイベントが3月28日、オンラインで開催されました。今回のテーマは「これまでになかった地域限定スイーツを商品開発してみよう」。全国各地から参加した小学生たちが、それぞれの地域の自慢の食材を使って、ユニークなスイーツを企画しました。コンビニ大手、ローソンのスイーツ開発担当者もゲストスピーカーとして登場。参加者から“質問攻め”にあいました。

材料費や広告宣伝費を計算して販売価格を決定

 プログラムはセルフウイングが提供。同社の平井由紀子氏が講師を務めました。

 今回は、「地域の食材」(50円)、スポンジケーキやシュー、プリンなどの「基本の素材」(50円)を「必ず購入するもの」として、そこに「生クリームを追加する」(+40円)、「フルーツを1点追加する」(+30円)、「チョコレートを追加する」(+30円)、「パッケージをエコな素材にする」(+30円)――などの要素を組み合わせて商品を開発。材料費に広告宣伝費(100円)や銀行からの借り入れの利子(2%)などを合計して「赤字にならないように販売価格を決める」ことを目指しました。

一覧表に記された材料の価格を見ながら材料費を計算 ©セルフウイング
一覧表に記された材料の価格を見ながら材料費を計算 ©セルフウイング
材料費、宣伝広告費、銀行に払う利子などを足し合わせて、赤字にならないように価格設定 ©セルフウイング
材料費、宣伝広告費、銀行に払う利子などを足し合わせて、赤字にならないように価格設定 ©セルフウイング

地元への“愛”があふれるスイーツが続々誕生

 参加者たちはグループに分かれ、サポーターに質問しながら作業に取り組みました。長野県産の2種類のブドウ「マスカット」「ながのパープル」をくまの顔のゼリーにしてみたり、季節ごとに景色の変わる鳥取県の名峰・大山をイメージして抹茶を新緑、ソーダを霜に見立ててみたり。富士山南西でしかとれない三日月がきをふんだんに使ったクリームタルトや、茨城県産の栗だけを使ったアイスなど、地元への愛情があふれるスイーツがたくさん誕生しました。また、大阪府茨木市の赤しそや、山口県のオリジナル野菜・はなっこりーを使った斬新なスイーツも生まれました。

>>参加者の全作品はこちら

ローソンのスイーツ開発担当がうなる質問も

 イベントには、ローソン商品本部ベーカリー・デザート部の高尾憲史(たかお・のりふみ)部長がゲスト出演。これまでにローソンでシリーズ累計4億個以上販売したという人気のスイーツ「プレミアムロールケーキ」について、(通常のロールケーキのように)巻いてからカットしようとすると生クリームがあふれ出てしまうため、頭を悩ませた結果、最後に「あらかじめ食べきりサイズにカットしたスポンジケーキの中に生クリームを詰める」という製法にたどり着いたことを紹介しました。

 また、「もうけを考えずに作るとしたらどんな商品を作ってみたい?」という問いには「全国各地の高級イチゴを何種類も重ね、(高級シャンパンの)ドン・ペリニヨンのゼリーで固めたスイーツ」と回答。さすがに小学生には今ひとつイメージが湧かなかったようで、みんなちょっと不思議そうな表情をしていました。

 その後の質問タイムでは、参加者からたくさんの手が上がりました。▽「商品開発にどのぐらいの試作品を作るのですか?」(高尾さんの回答は「半年から3カ月先に向けて準備するが、試作回数は数回から10回ぐらいまでまちまち」)▽「商品開発をするためにできることは?」(高尾さんの回答は「好奇心を持って、何がどうしてはやっているかを気にすること」)▽「スナック菓子とスイーツではどちらが売れてますか?」(高尾さんの回答は「ポテトチップスなどと比較するとスイーツの方が格段に売れている」)――などと、さまざまな角度から質問していました。「一番売れなかった商品は?」といった質問も飛び出し、高尾さんが返答に困ってうなる場面もありました。

「みんなの投票」の1位は「ザクザクがたまらない千葉県産落花生のシュークリーム」

 プログラム終了後、参加者たちは自分の作品をスマートフォンなどで撮影して事務局に送信。オンライン上に作成されたアルバムを見て、34点のスイーツの中から自分の作品を除いて「1番目に買いたい商品」「2番目に買いたい商品」「3番目に買いたい商品」を1品ずつ選んで投票しました。

 4月1日に開かれた1時間半の振り返りプログラムで、その結果が発表されました。もっとも“売れた”のは白石結唯さん(5年生)の「ザクザクがたまらない千葉県産落花生のシュークリーム」。板チョコの上に、細かく刻んだ落花生を混ぜ込んだ落花生クリームをのせ、シューで包んだスイーツで、「色々な人に落花生を食べてもらいたいという想い」を込めたといいます。

※作品の写真右上の数字は、事務局が作業の都合上付けている作品番号で、順位を示すものではありません

みんなの投票で選ばれた1位
みんなの投票で選ばれた1位

 また、高尾さんによる「審査結果」も発表されました。1位は井上真朝さん(5年生)の「飛鳥時代から伝わる奈良の『蘇』を使ったヘルシーミルクちぃずケーキ」。牛乳を長時間煮詰めて作る古代日本の“チーズ”ともいわれる「蘇」を固め、奈良県産のイチゴやカキのドライフルーツで飾り付けたスイーツで、高尾さんは「蘇に注目した点がとても面白い。ドライフルーツとの組み合わせもとてもいい」と評価しました。

ゲストのローソン商品本部、高尾憲史・ベーカリー・デザート部長も作品を審査
ゲストのローソン商品本部、高尾憲史・ベーカリー・デザート部長も作品を審査
高尾さんが選んだ1位
高尾さんが選んだ1位

 その他の入賞作品は以下の通りです。

▽みんなの投票2位

慶田にいなさん(6年生)の「甘さ香る梨の香水タルト」(タルト生地に千葉県産落花生を練り込み、梨を1玉丸ごとカットしてのせている)

みんなの投票で選ばれた2位
みんなの投票で選ばれた2位

▽みんなの投票3位

西島杏美さん(5年生)の「長崎みかんの二層ゼリー」(一番下にコロコロ長崎カステラ、真ん中にミカンゼリー、一番上にみかんムースを重ね、長崎みかんとミントをトッピング)

みんなの投票で選ばれた3位
みんなの投票で選ばれた3位

▽みんなの投票同点3位

加藤結優音さん(6年生)の「愛知県春日井市の『サボテンエクレア』」(サボテンが混ぜ込まれた生地の中にたっぷりのクリームとイチゴを入れ、上から抹茶チョコレートをかけている)

みんなの投票で選ばれた3位
みんなの投票で選ばれた3位

▽みんなの投票5位

榧場陽香さん(5年生)の「茨城県の『生クリーム イチゴ・メロンたっぷりケーキ』」(茨城県のメロン「いばらキング」とイチゴ「いばらキッス」をスポンジの間の生クリームとトッピングに使ったショートケーキ)

みんなの投票で選ばれた5位
みんなの投票で選ばれた5位

▽みんなの投票同点5位

吉田祐梨さん(6年生)の「リスのおえかきメロトッツォ」(町田市のシルクメロンを使ったマリトッツォ=パンに生クリームをたっぷり挟んだイタリア発祥のスイーツ)

みんなの投票で選ばれた5位
みんなの投票で選ばれた5位

▽高尾さんが選んだ2位

高橋梓さん(5年生)の「ドライフルーツ三ケ日みかんのせガトーショコラ」(みかんを作る時に捨てられてしまうことの多い青みかんをドライフルーツにして、濃厚なチョコレート生地にトッピング)

高尾さんが選んだ2位
高尾さんが選んだ2位

▽高尾さんが選んだ3位

慶田にいなさん(6年生)の「甘さ香る梨の香水タルト」

▽高尾さんが選んだ4位

西島杏美さん(5年生)の「長崎みかんの二層ゼリー」

▽高尾さんが選んだ5位

加藤結優音さん(6年生)の「愛知県春日井市の『サボテンエクレア』」

▽週刊エコノミストの秋本裕子編集長が選んだ「編集長特別賞」

岩田尚輝さん(6年生)の「町田&ウクライナのブルーベリーロールケーキ」(東京・町田産のブルーベリーと町田産の卵を使ったカスタードクリームでウクライナの国旗をイメージ)

編集長特別賞に選ばれた作品
編集長特別賞に選ばれた作品

▽週刊エコノミストの秋本裕子編集長が選んだ「編集長特別賞」

松尾由茉さん(5年生)の「東京特産ブルーベリー(たまご・牛乳・こむぎ不使用)新鮮もちもちケーキ」(米粉を使い、食物アレルギーのある人でも食べられるようにしている)

編集長特別賞に選ばれた作品
編集長特別賞に選ばれた作品

▽週刊エコノミストの秋本裕子編集長が選んだ「編集長特別賞」

鹿沼咲希さん(6年生)の「農家応援!!りんごの生クリームパイ」(傷がついて売り物にならないリンゴを使用したリンゴのバターソテーとパイ生地、生クリームを何層にも重ねたパイ)

編集長特別賞に選ばれた作品
編集長特別賞に選ばれた作品

>>参加者の全作品はこちら

(編集部)

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