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親切なパン屋が連続殺人鬼に。主演・阿部サダヲの衝撃の演技力=野島孝一

映画 死刑にいたる病

「凶悪」などの強烈な暴力シーンで観客を魅了してきた白石和彌監督が、「孤狼の血 LEVEL2」に続いて発表するサイコ・サスペンス映画。原作は櫛木理宇(くしきりう)の同題の小説だ。

 見終わって、この映画は「ハンニバル」や「セブン」などのアメリカ映画に近いと感じた。この陰鬱な雰囲気、底知れない不気味な感じは、あっさりとした映画が多い日本映画の中では少ないタイプだと感じた。

 連続殺人犯を扱った映画は多いが、この映画は犯人捜しをテーマにしていないのが特徴だ。犯人はすでに高校生など24人を拷問の末に殺害し、うち9件で立件され、死刑判決を受けた榛村大和(はいむらやまと)(阿部サダヲ)であり、収監されている。

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