マルタ・アルゲリッチが聴ける奇跡。多数会場で実現決定!=梅津時比古
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クラシック 第22回別府アルゲリッチ音楽祭2022
同じ時代を生きて幸せだと思える演奏家がいる。もちろん数少ないだろうが、たとえば、鬼籍に入ったピアニストで言えば、コルトーがそうであったろうし、ホロヴィッツ、リヒテル、ギレリス、アラウあたりの名前がたちどころに浮かぶ。
バイオリニストでは、オイストラッフ、ミルシテイン、グリュミオー、メニューイン、指揮者ではフルトヴェングラー、クライバーあたりだろうか。これはやはり、実際に聴くにしかず、のところがある。
どれだけCD、LPなどの録音を聴いているファンでも、「実際に聴いたよ」と言われると、今後もう二度と聴ける可能性は無いだけに、黙ってしまうしかない。事実、これだけの演奏家になると、なんとも絶大なる存在感がそのまま音楽になっている(筆者は上記の名前で言えば、コルトー、グリュミオー、フルトヴェングラー以外は聴いている)。
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週刊エコノミスト
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