教養・歴史書評

『不条理を乗り越える』 小川仁志著 平凡社新書 924円

『不条理を乗り越える』 小川仁志著 平凡社新書 924円

 長引くコロナ禍、人種差別、格差社会、戦争やテロ。すべては不条理な真実だ。だが、哲学を道具として使うことでなぜ不条理が生じたかを知り、乗り越える力にできると本書は語る。例えば「ポスト資本主義」。カール・マルクスの新資料から解析し、“脱成長コミュニズム”を世に問う経済思想史家・斎藤幸平氏の考えだ。またドイツの哲学者マルクス・ガブリエルは、企業の意思決定に倫理を介在させる「倫理資本主義」を未来を照らす光としている。(C)

インタビュー

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

4月30日・5月7日合併号

崖っぷち中国14 今年は3%成長も。コロナ失政と産業高度化に失敗した習近平■柯隆17 米中スマホ競争 アップル販売24%減 ファーウェイがシェア逆転■高口康太18 習近平体制 「経済司令塔」不在の危うさ 側近は忖度と忠誠合戦に終始■斎藤尚登20 国潮熱 コスメやスマホの国産品販売増 排外主義を強め「 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事