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大河ドラマの木曽義高役で評判の17歳 歌舞伎座で初主演=小玉祥子

舞台

六月大歌舞伎 信康翻弄される父子の葛藤と悲しみ17歳市川染五郎が祖父と共演

 NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の薄幸の貴公子・木曽義高役が評判となった市川染五郎が、東京・歌舞伎座の「六月大歌舞伎」第二部「信康」(田中喜三作、齋藤雅文演出)で、同劇場での初主演を果たしている。

 主人公は徳川信康。家康と今川家の出である築山(つきやま)御前との間に生まれ、織田信長の娘・徳姫を妻とした。だがその優れた資質に脅威を感じた信長は、築山御前と徳姫の不和を利用して信康に謀反の疑いをかけ、家康に殺害を命じる。信康は自ら死を選ぶ。

 1974年3月に歌舞伎座で澤村藤十郎の信康により初演され、96年9月に同座で市川海老蔵(当時・新之助)が信康を演じた。今回はそれ以来の上演。信康が自害するまでを描いた作品には『築山殿始末』(大佛(おさらぎ)次郎作)や同作をもとに萬屋錦之介(中村錦之助)主演で映画化され、舞台にもなった「反逆児」がある。

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