崩壊する米国 大量銃撃は倍増、平均寿命は低下=市岡繁男
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米カリフォルニア州では2014年、刑務所の過密状態を減らす方法として、950ドル以下の万引きや窃盗は重罪ではなく軽犯罪とする法案が施行された(Proposition47)。その結果、「電卓持参で総額950ドル以内に収めた盗品をバッグに詰め込んで店外の仲間に渡し、すぐに戻って同じことを繰り返す」窃盗グループが横行することとなった。昨年末には、サンフランシスコの百貨店に50~80人が集団で乱入し、衆人環視の下、営業中の店内から商品を略奪する事件も起きている。
また直近では、同地の高級住宅地に住む不動産会社オーナーが、数人の男に銃を突きつけられる事件が起きた。氏は「サンフランシスコは衰退の道を歩み、二度と立ち直れないだろう」と語ったが、それも当然だ。
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週刊エコノミスト
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