新規会員は2カ月無料!「年末とくとくキャンペーン」実施中です!

教養・歴史 アートな時間

香港映画界の名監督7人による七重奏は哀惜だけにとどまらない 芝山幹郎

©2021 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved
©2021 Media Asia Film Production Limited All Rights Reserved

映画 七人樂隊

 企画当初、この映画の題名は「八部半」と予定されていた。フェデリコ・フェリーニの名作を意識した題だが、8人の監督の一員に決まっていたジョン・ウーが、体調不良のために離脱を余儀なくされてしまった。代わりにつけられた題が「七人樂隊」。ジョニー・トー、アン・ホイ、リンゴ・ラムといった錚々(そうそう)たる顔ぶれによる「香港七重奏」がこの映画だ。

 だれしも知るとおり、1997年、香港は英国から中国に返還された。以後25年が経ち、あの土地を取り巻く環境はがらりと変わった。私も90年代以降、あの街を徘徊(はいかい)しなくなった。

残り1202文字(全文1469文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)が、今なら2ヶ月0円

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

12月3日号

経済学の現在地16 米国分断解消のカギとなる共感 主流派経済学の課題に重なる■安藤大介18 インタビュー 野中 郁次郎 一橋大学名誉教授 「全身全霊で相手に共感し可能となる暗黙知の共有」20 共同体メカニズム 危機の時代にこそ増す必要性 信頼・利他・互恵・徳で活性化 ■大垣 昌夫23 Q&A [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事