教養・歴史アートな時間

欄干渡りなど身体を駆使した演出を菊之助の主要三役で堪能 小玉祥子

左から 源九郎狐、いがみの権太、平知盛 国立劇場提供
左から 源九郎狐、いがみの権太、平知盛 国立劇場提供

舞台 初代国立劇場さよなら公演 通し狂言 義経千本桜

 国立劇場では義太夫狂言の「三大名作」のひとつ「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」を尾上菊之助の主要三役で10月26日まで上演中だ。

 老朽化による建て替えのため、来年10月いっぱいで閉場する同劇場「さよなら公演」の歌舞伎での第1弾となる。

 源平の合戦で敗れた平家の人々のその後を、兄源頼朝に疎まれて落ちていく義経を軸に描いた作品で、延享四(1747)年に人形浄瑠璃として初演され、歌舞伎演目にもなった。

 今回は全五段を三つのプログラムに分けて上演している。Aプロが「鳥居前」「渡海屋」「大物浦(だいもつのうら)」、Bプロが「椎の木」「小金吾討死」「鮓(すし)屋」、Cプロが「道行初音旅」「河連法眼館(かわつらほうげんやかた)」。

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