教養・歴史アートな時間

欄干渡りなど身体を駆使した演出を菊之助の主要三役で堪能 小玉祥子

左から 源九郎狐、いがみの権太、平知盛 国立劇場提供
左から 源九郎狐、いがみの権太、平知盛 国立劇場提供

舞台 初代国立劇場さよなら公演 通し狂言 義経千本桜

 国立劇場では義太夫狂言の「三大名作」のひとつ「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」を尾上菊之助の主要三役で10月26日まで上演中だ。

 老朽化による建て替えのため、来年10月いっぱいで閉場する同劇場「さよなら公演」の歌舞伎での第1弾となる。

 源平の合戦で敗れた平家の人々のその後を、兄源頼朝に疎まれて落ちていく義経を軸に描いた作品で、延享四(1747)年に人形浄瑠璃として初演され、歌舞伎演目にもなった。

 今回は全五段を三つのプログラムに分けて上演している。Aプロが「鳥居前」「渡海屋」「大物浦(だいもつのうら)」、Bプロが「椎の木」「小金吾討死」「鮓(すし)屋」、Cプロが「道行初音旅」「河連法眼館(かわつらほうげんやかた)」。

残り991文字(全文1333文字)

週刊エコノミスト

週刊エコノミストオンラインは、月額制の有料会員向けサービスです。
有料会員になると、続きをお読みいただけます。

・会員限定の有料記事が読み放題
・1989年からの誌面掲載記事検索
・デジタル紙面で直近2カ月分のバックナンバーが読める

通常価格 月額2,040円(税込)

週刊エコノミスト最新号のご案内

週刊エコノミスト最新号

3月19日・26日合併号

株価4万円突破! 勝つ投資16 新NISAで歴史的高値到来 時間を味方にしっかり分散■編集部19 インタビュー 代田秀雄 三菱UFJアセットマネジメント常務 アクティブ偏重に疑問 低コストにこだわり19 使わなきゃ損! 投資非課税の新NISA 無期限化と枠拡大&復活■編集部20 新NISA 日本株、 [目次を見る]

デジタル紙面ビューアーで読む

おすすめ情報

編集部からのおすすめ

最新の注目記事