テクノロジー

Q&Aで学ぶWeb3.0の基礎知識 城田真琴

 インターネットの新潮流であるWeb3.0とは何か、押さえておきたいポイントを解説する。>>特集「メタバース&Web3.0のすごい世界」はこちら

Q1 Web3.0とはいったい何のこと?

 Web1.0は、インターネットが一般的になり、ウェブ閲覧ソフトが開発された1990年ごろからSNSが本格的に普及し始める2005年前後までとされている。この時代は紙メディアから移行した静的なウェブページがほとんどで、ユーザーの大部分はコンテンツを読むだけの消費者だった。そのため、Web1.0は「リード・オンリー(読むだけ)」の時代といわれる。

 続く05年ごろから現在がWeb2.0の時代である。フェイスブックやツイッターの登場によって、誰もがコンテンツの提供者と消費者の両方になれるようになり、不特定多数のユーザーが自分の意見を自由に書き込みできる双方向型のウェブへと進化を遂げた。このため、Web2.0は「リード+ライト(読み・書く)」の時代といえる。Web2.0では、SNSを運営するプラットフォーマーと呼ばれる巨大企業が、ユーザーの生みだしたデータから莫大(ばくだい)な富を築くようになった。その一方で、ユーザーには見返りがないばかりか、個人情報の流出事故も相次ぎ、ユーザーは不満を募らせるようになった。

 20年ごろから注目を集めているWeb3.0はこうしたプラットフォーマーに対するアンチテーゼとして生まれた。分散型ネットワークであるブロックチェーン(分散型台帳)を中核技術にしており、中央集権的な企業は存在せず、ユーザーのデータやデジタル資産(NFT=非代替性トークン)などはブロックチェーン上に保存され、ユーザー全員でデータを共有する。

 また、ブロックチェーンのネットワークが発行する「ガバナンス・トークン(投票権が付くトークン)」をユーザーに付与することができ、保有者は、サービスの運営方針を提案したり、誰かの提案に対する投票に参加したりできる。いわば、株主と同じような立場だ。このため、Web3.0は「リード+ライト+オウン(読み・書き・所有)」の時代といわれる。

Q2 Web1.0、2.0と違う技術的な特徴は

 データや取引履歴などはすべてブロックチェーン上に記録され、誰でも閲覧することができる。中央集権的な企業がデータを独占することによってユーザーを囲いこむことはできなくなるため、ゲームのル…

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週刊エコノミスト

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