経済・企業ワールドウオッチ

名実ともに李在鎔氏がサムスングループ総帥に 嚴在漢

国会で発言する李氏 筆者撮影
国会で発言する李氏 筆者撮影

 李在鎔(イジェヨン)サムスン電子副会長(54歳)は、このほど開かれた理事会で代表取締役会長に昇格した。年商300兆ウォン(約31兆円)のサムスン電子と59社の系列会社を率いるサムスングループの総帥となった。国内外で従業員30万人を有するサムスン電子は韓国大黒柱産業のメモリー半導体市場のトップシェアを数十年間堅持している。

 李氏は、2年前に他界した李健熙(イゴンヒ)会長の病中の2018年、韓国公正取引委員会からサムスングループの一人として指定され、事実上、総帥の役割を担ってきた。理事会は李氏の会長昇格の議決理由について「迅速かつ果敢な経営判断のため」としている。つまりは、強力なトップダウン経営で、さらなる一流企業への飛躍が求められているということだ。権限が大きくなると同時に責任も膨大になる。

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