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週刊エコノミスト Online 書評

『日本の電機産業はなぜ凋落したのか』 桂幹著 集英社新書 1034円

『日本の電機産業はなぜ凋落したのか』 桂幹著 集英社新書 1034円

 直截(ちょくせつ)なタイトルである。シャープの元副社長を父に持ち、自身は日米両国のTDKに勤務した著者は、その経験から衰退の原因を考察する。本書では失敗の本質を「五つの大罪」として集約するが、それはデジタル化の本質を見誤った「誤認の罪」、成功体験から抜け出せない「慢心の罪」をはじめ「困窮」「半端」「欠落」の罪である。そして復活のための提言として、ダイバーシティー(多様な人材活用)や雇用の流動化、経営陣の質の向上を掲げる。(K)


週刊エコノミスト2023年3月14日号掲載

『日本の電機産業はなぜ凋落したのか』 桂幹著 集英社新書 1034円

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