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教養・歴史 書評

『マルクス 生を呑み込む資本主義』 白井聡著 講談社現代新書 880円

『マルクス 生を呑み込む資本主義』 白井聡著 講談社現代新書 880円

 マルクスによれば資本主義は常に危機だ。だから「資本主義の危機」という言葉は適切でないと著者は言う。資本は常に生産力の増強を欲求し、常に危機を招き寄せて、文明の持続可能性と衝突する。資本主義は人間社会が生み出したものなのに、資本に人間が苦しめられる。資本とはそういうものだということをマルクスは見抜いていた。『資本論』の行間にはマルクスの不条理への怒りと涙が隠れていることを知っておくべきだと言う。(H)


週刊エコノミスト2023年4月4日号掲載

『マルクス 生を呑み込む資本主義』 白井聡著 講談社現代新書 880円

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