国際・政治東奔政走

首相の低空安定飛行を脅かす「5補選勝利」の高いハードル 人羅格

衆院本会議で松本剛明総務相(右)と言葉を交わす高市早苗経済安全保障担当相(左)。中央は岸田文雄首相(3月7日)
衆院本会議で松本剛明総務相(右)と言葉を交わす高市早苗経済安全保障担当相(左)。中央は岸田文雄首相(3月7日)

 統一地方選の審判を控え、岸田文雄内閣は浮沈の乏しい「低空安定飛行」を続けている。安倍内閣当時の政権による放送への介入問題が波紋を広げる中、4月23日投開票の衆参5補選が重みを増してきている。

 久々の予算委員会における、「爆弾質問」だった。

 第2次安倍内閣当時、放送法の解釈見直しを首相官邸サイドが総務省に働きかけていた問題は、総務省の内部文書から発覚した。参院予算委員会で小西洋之参院議員(立憲民主)が入手、暴露した文書は、安倍政権下の「メディアと政治」を巡る暗闘を映し出す情報公開でもあった。

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