マンハッタンで築98年の5階建て駐車場が崩壊 冷泉彰彦
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4月18日、マンハッタンの南部、市役所に近い5階建ての駐車場が突然倒壊した。駐車スペースとなっていた屋上の床が抜け、車両が転落。事故で駐車場の従業員1人が死亡、7人が重軽傷を負った。
駐車場は1925年に建設された築100年近い年代物。事故の原因だが、まず長年にわたる当局の監督不十分が指摘されている。建設後の許認可の登録も遅れ、法改正で専任の監理技術者を置くことが求められていたが、満たしていなかった。
そんな中、コロナ禍で事業が休業状態となり、その後もテレワーク定着で満車になることはなかった。この経営面での体力不足が事故の背景にあると指摘されている。
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週刊エコノミスト
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