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週刊エコノミスト Online 書評

『園芸のジャポニスム』 平凡社 4620円

『園芸のジャポニスム』 平凡社 4620円

 ハタ・ワスケという庭師をご存じだろうか。19世紀末のパリに忽然(こつぜん)と現れた庭師で、フランス革命100周年にあたる1889(明治22)年のパリ万国博覧会において、明治政府が出品した日本庭園を造った人物だという。本書は、仏文学者の著者がこの謎の庭師の足跡をたどりつつ、明治時代に花開いたジャポニスム(日本文化が西洋に与えた影響)を考察する。NHKドラマ「らんまん」で牧野富太郎博士が注目されるいま、この庭師の存在もまた知られてほしい。(H)


週刊エコノミスト2023年6月27日・7月4日合併号掲載

話題の本『園芸のジャポニスム』 平凡社 4620円

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