教養・歴史書評

『海峡を越えた怪物』 西﨑伸彦著 小学館 2420円

『海峡を越えた怪物』 西﨑伸彦著 小学館 2420円

 高さ約4メートル、幅約3メートルのコンクリート柱──。葛西臨海公園駅から「ロッテワールド東京」につながるはずだった「動く歩道」の動線確保のために建てられた、この柱の描写を起点にロッテ創業者・重光武雄の生涯を描いた。日韓の政財官界の人脈を駆使して一代で、巨大企業グループを築き上げた異能の経営者の実像に迫る。膨大な資料を読み解きながら、丹念で緻密な取材、そして構想力。元週刊誌トップ記者にしか書けない日韓の戦後秘史である。(M)


週刊エコノミスト2023年7月18・25日合併号掲載

『海峡を越えた怪物』 西﨑伸彦著 小学館 2420円

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