教養・歴史書評

『「若者の読書離れ」というウソ』 飯田一史著 平凡社新書 1078円

『「若者の読書離れ」というウソ』 飯田一史著 平凡社新書 1078円

 メディアから次々に新しい話題が出てくるのと反比例するように、アップデートされないまま誤った常識になってしまう情報もある。タイトルにある「若者の読書離れ」はその典型だろう。小中学生の読書量は2000年代以降はV字回復しており、その中で著者は、中高生が好む読書について「正負両方に感情を揺さぶる」など「三大ニーズ」と「子どもが大人に勝つ」など「四つの型」を分析してみせる。ティーン向けマーケティングの参考書としても有効な一冊。(K)


週刊エコノミスト2023年7月18・25日合併号掲載

『「若者の読書離れ」というウソ』 飯田一史著 平凡社新書 1078円

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